「食べログの営業電話を受けた。ぐるなびからも資料が届いた。正直、どれに載せればいいのか分からない」——毎月の固定費を考えると全部は無理。でも載せなければ見つけてもらえない気がする。
エアライフでは、飲食店をはじめ、さまざまな業種・地域の事業者から「どの集客媒体を選べばいいか」というご相談をいただいています。実際にご提案する際は、商圏や競合状況、掲載店舗数、検索順位などをエリアごとに調査した上で最適な媒体をご提案しています。そのため、同じ媒体でも地域によって結論が変わることは珍しくありません。
一方、この記事では商圏ごとの実勢データや個別の競合分析はあえて除き、それぞれのグルメサイトの特徴や料金、向いている店舗をできるだけフラットな視点で比較・解説します。先に目的別の答えから。
結論:目的別おすすめ早見表
| あなたの店・目的 | おすすめ |
|---|---|
| 全店共通の土台 | Googleビジネスプロフィール(無料) |
| 居酒屋・宴会・接待 | ぐるなび |
| 焼肉・寿司など点数が効く専門店 | 食べログ |
| 実名の口コミでファン・常連を育てたい | Retty |
| Googleマップからの予約導線を作りたい | Retty、ぐるなび |
| カフェ・個人店・掲載費を抑えたい | Google+Retty |
| 若年層・クーポンで回転 | ホットペッパーグルメ |
| 高級店・記念日 | 一休.comレストラン |
| 単価高め・シェフの物語で売る | ヒトサラ |
| 観光客・インバウンド | トリップアドバイザー(無料) |
費用の全体像は次の通り。月額だけでなく「月額+予約人数×従量費用」の総額で判断してください。
| 無料掲載 | 有料掲載(月額) | ネット予約の従量費用(1名) | ポイント原資 | |
|---|---|---|---|---|
| 食べログ | ○ | 1万〜11万円 | ランチ110円/ディナー220円(税込) | — |
| ぐるなび | ○ | 1万〜3万円+商品 | ランチ〜40円/ディナー〜200円(pt込) | 店負担 |
| ホットペッパー | ○(予約必須) | エリア別・要問合せ | ランチ約55円/ディナー約215円(pt込・税込換算) | 店負担 |
| Retty | ○ | 平均3万円〜(エリアにより差) | ランチ110円/ディナー220円(税込・目安) | Retty負担 |
※料金・条件は2026年7月時点の目安です。改定が多いため、契約前に必ず各社公式の最新情報を確認してください。
この章のまとめ
- 土台は全店Googleビジネスプロフィール。グルメサイトは店に合う1〜2つで足りる
- 判断は月額ではなく「月額+予約人数×従量費用」の総額で
- 目的別の第一候補は上の早見表の通り
グルメサイトは「育つサイト」と「借りるサイト」の2種類しかない
グルメサイトは、突き詰めると2種類しかありません。この違いが分かれば、どの媒体を選ぶかで迷わなくなります。
| 項目 | 育つサイト | 借りるサイト |
|---|---|---|
| 仕組み | 口コミが溜まるほど発見される力が増す | 予算で露出(広告枠)を買う |
| やめたら | 口コミ・ページは資産として残る | その月から効果が止まる |
| 効き方 | 遅いが積み上がる | 速いが積み上がらない |
| 売上を握る変数 | 自分の運用 | 媒体の力+担当者の質 |
| 代表 | Googleマップ・食べログ・Retty・トリップアドバイザー | ぐるなび・ホットペッパー |

借りるサイトが悪いわけではありません。繁忙期に席を埋める即効性は借りる型の独壇場です。問題は配分で、売上の土台を借りる型に置くと、媒体の値上げや担当者の交代という自分で制御できない変数に経営を握られます。土台は育つ型に、借りる型は目的と期間を決めたツールとして——この原則が本記事の背骨です。
この章のまとめ
- グルメサイトは「育つ(資産型)」と「借りる(広告型)」の2種類
- 売上の土台は育つ型へ。借りる型は繁忙期のツールとして期間限定で
- 借りる型は媒体力と担当者の質に成果が左右される
「グルメサイト離れ」は本当か——今のお客さんの動き方
掲載を検討すると必ずぶつかる「グルメサイト離れ」という言葉。半分本当で、半分は誤解です。変わったのはグルメサイトの「役割」です。今のお客さんの動きはこうなっています。

①では、飲食店探しに使うツールとしてGoogleが86.1%と初めてグルメサイト(61.3%)を上回りました(テーブルチェック調べ)。2025年の調査でも、カジュアルな外食の店探しはInstagram 52.5%・Google検索49.2%・Googleマップ48.2%が食べログ59.8%と並びます(COLLINS株式会社調べ)。一方③では、予約ツールとしてのGoogle・SNSの利用率はまだ低く、予約は依然グルメサイトと電話が根強い(テーブルチェック調べ)。
つまり、グルメサイトは「探す場所」の座を譲り、「確かめる材料」と「予約の受け皿」に役割を変えた——これが離れの正体です。答えは「グルメサイトかSNSか」ではなく、SNSもグルメサイトも両方育てる。ただし全部に課金する必要はなく、①〜③のどこを受け持たせるかで選べばいい。
なお米国では、Google検索のAIが店に電話して空席確認や予約を代行するサービスが正式展開済みです。「マップで見つけたその場で予約まで終わる」方向に世界が動いている以上、Googleマップ上で予約が完結する導線を持つかが、サイト選びの新しい物差しになります。
この章のまとめ
- お客さんは「SNS・マップで出会い→口コミで確かめ→グルメサイトでお得に予約」
- グルメサイトの役割は「探す場所」から「確かめる材料+予約の受け皿」へ
- Googleマップ上で予約が完結するサイトかどうかが新しい選定基準
同じサイトでも地域で効果はまるで違う——10分でできる自己診断
ネットの比較記事の結論は、ほぼ東京基準です。あなたの街では前提が変わります。
競合密度: 掲載店の少ない地方では、最低限のプランや無料掲載でもエリア検索上位に入れることがあります。競合が少ない地域なら、小さい投資で費用対効果の高い集客が可能です。
料金のエリア差: ホットペッパーのように有料プラン料金が商圏ごとに違う媒体があり、小商圏では都市部の半額近い例も。ネットで見た料金はあなたの街の見積もりとは別物です。
ユーザーの地域性: フリーペーパー文化圏の地方都市ではホットペッパーが強く、ぐるなびの力は商圏の宴会需要の量で決まります。
契約前に10分だけ自己診断を。「自分の街×業態」(例:姫路 居酒屋)でGoogle検索し、どのサイトが上位に出るかを見る。次に各サイトのエリアページで掲載店数を数える。これであなたの商圏の勢力図はほぼ掴めます。
この章のまとめ
- グルメサイトの効果は競合密度・料金・ユーザー層の地域差で大きく変わる
- 競合の少ない地方なら最低限のプランでも費用対効果の高い集客ができる
- 契約前に「自分の街×業態」で検索し、各サイトの掲載店数を数える
掲載順位はどう決まる?——サイトごとに仕組みが違う
「載せたのに見つからない」の原因はここにあります。順位の決まり方はサイトごとに別物です。
| サイト | 掲載順位を決める主な要素 |
|---|---|
| 食べログ | 有料プランの優先表示枠(標準は点数・条件など) |
| ぐるなび | プラン+ページの作り込み・情報充実度の総合評価 |
| ホットペッパー | プラン金額が基本。予約設定を外すと順位低下 |
| Retty | 課金額ではなく設定の充実度(予約枠・コース登録等のA/B/Cランク) |
| Googleマップ | 関連性・距離・知名度(口コミの量と質、情報の充実度) |
覚えておきたいのは二つ。ホットペッパーとぐるなびは課金が順位に直結する「借りる型」の構造だということ。そしてRettyとGoogleマップは、お金ではなく運用で順位を上げられるということです。予約枠を開け、コースを登録し、写真と情報を揃える——地方の店ほど、この「無課金で上がる余地」が大きく残っています。
この章のまとめ
- 掲載順位の決まり方はサイトごとに別物。課金直結型と運用型がある
- RettyとGoogleマップは課金額でなく情報・予約枠の充実度で順位が動く
- 「載せたのに見つからない」はまず順位ロジックの確認から
食べログ:最大の「育つサイト」。総額と「掲載保留」だけ押さえる
掲載約82万店・口コミ4,500万件超。店名検索で最上位に出る検索力と情報量は今も最大で、点数文化が効く専門店には強力です。型は「育つサイト」——口コミは契約と無関係に溜まり、残ります。
無料でできること
店舗会員登録(無料)で基本情報の編集・写真掲載・クーポン発行・直近1ヶ月のアクセス閲覧まで可能。ネット予約と検索優先表示は有料の領域です。
費用は総額で
有料はライト(月1万円〜)からプレミアム系(5.5万〜11万円税込)まで。加えてネット予約1名あたりランチ110円/ディナー220円(税込)の送客手数料。月額2.5万円+ディナー予約月50名なら月3.6万円、年間43万円です。客単価で回収できるかを先に計算してください。
「掲載保留」に注意
食べログには、閉店・移転の確認が取れない店を「掲載保留」と表示する仕組みがあり、営業中の店が誤って保留にされ「閉店したの?」と誤解される事例が実際にあります。誰かの報告一つで起こり得るので、無料の店舗会員登録でページを管理下に置き、気づいたら修正報告を。翌日解除された例もあります。なお店側からの掲載拒否は原則できません。載せる載せないを選べない以上、正しく保つ方に力を使うのが現実的です。
口コミの信頼性は?
2012年、金銭で好意的口コミを投稿する「やらせ業者」39社の存在が発覚し、消費者庁が調査する事件がありました(「ステマ」が流行語になった年です)。現在は携帯番号認証やアルゴリズム改良など対策が重ねられており当時と同列には語れませんが、匿名投稿の仕組みにこの種のリスクが構造的に残ることは、運営自身が認めています。店側の教訓は一つ——「口コミを増やします」系の営業電話は非公認業者であり、乗れば店側もステマ規制(景品表示法)に問われます。
向く店 客単価5,000円以上、点数が効く専門ジャンル、駅前・繁華街
向かない店 低単価ランチ主体・小箱・常連中心。また食べログは「Googleで予約」非対応で、マップで見つけた人は一度離脱しないと予約できません。マップ起点の集客を組みたい店には構造的な弱点です。地方では有料店の密度が低いため、ライトプランでも上位に入れることがあります。営業に勧められた上位プランが必要かは、エリアの実数を出してもらってから判断を。
この章のまとめ
- 検索力と口コミ量は最大。費用は「月額+予約×手数料」の総額で判断
- 無料の店舗会員登録だけは必須(掲載保留の誤表示に対処するため)
- Googleで予約は非対応。マップ起点の集客には弱い
ぐるなび 宴会の「借りるサイト」。無料プランにGoogleの土台作りが付く
1996年開始の最古参。法人の宴会・接待に強く、2023年に「楽天ぐるなび」へ再編されて楽天ポイントが貯まる・使えるサイトになりました。型は「借りる型」——口コミで発見される文化が薄く、露出は予算で作ります。
無料のスタートプランが優等生
掲載とネット予約に加え、GoogleビジネスプロフィールとLINE公式アカウントの作成を無料で代行。Googleの土台作りを手伝ってくれる媒体は他になく、「Googleで予約」にも対応しています。
費用
有料はライト(月1万円前後)/ベーシック(月3万円前後)。従量は手数料+ポイント原資の二階建てで、付与率最大でランチ1名計40円/ディナー計200円ほど。ポイント原資は店負担です(後述のRettyとの違い)。独特なのが予算の組み合わせ方式で、使い残しを翌月にストックし、忘年会シーズンに集中投下するといった使い方ができます。
効く店
幹事の来店人数でポイント還元が増える「幹事ランク制度」があり、会社の宴会幹事がぐるなびを使い続ける構造があります。宴会需要を取りたい店には、この幹事の習慣に乗れることが最大の価値。逆に少人数・低単価・口コミで選ばれる店は得意分野の外です。
向く店 個室・コース・飲み放題のある宴会業態、オフィスの多い商圏。
向かない店小箱・低単価・住宅街立地(その場合も無料プランでGoogleの土台だけ作る価値あり)。宴会サイトとしての力は商圏の法人の量で決まるので、契約前にエリアの宴会検索数と掲載店数を営業に出してもらってください。
この章のまとめ
- 宴会・接待・楽天経済圏に強い「借りる型」。繁忙期のツールとして使う
- 無料スタートプランでGBP+LINE公式の作成代行が受けられる
- ポイント原資は店負担。従量は付与率設定で変わる
ホットペッパーグルメ 即効の「借りるサイト」。年間契約とエリア別料金に注意
クーポンとポイント(Ponta/d)で若年層の予約を押す即効型。ネット予約対応店舗数の多さも武器です。型は「借りる型」の代表——プラン金額で順位が決まり、予約設定を外すだけでも順位が下がります。
無料プランは従量課金プラン
掲載料無料の「ネット予約プラン」は予約設定が必須で、予約ごとにポイント付与料+手数料が発生。目安はディナー1名あたり50円分pt+150円(税抜)、ランチ10円分+40円(税抜)。ディナー4名の予約1件で約900円です。
契約前の3確認
①有料プランはエリア別料金の問い合わせ制。小商圏では都市部の半額近い例もあり、ネット記事の料金は当てになりません。②原則年間契約で途中解約不可(毎月更新の自動継続プランを除く)。「3ヶ月で見切る」ができない前提で選ぶこと。③キャンセル・人数変更は管理画面で処理しないと手数料がそのまま請求されます。処理の担当と手順を決めてから始めてください(予約は無料台帳アプリ「レストランボード」と自動連携)。
担当者で結果が変わる
同じ金額でも、プラン提案・特集枠・ページ作り込み支援など担当者の質で予約数が大きく変わる——ホットペッパー経験者が口を揃える話です。つまり自分で制御できない変数に売上を預ける構造。だからこそ繁忙期のツールと割り切り、土台は育つ型に置いてください。
変化の兆し:
2026年1月、口コミ機能が刷新され、従来の「おすすめだけ投稿できる」仕組みから、良い体験もそうでない体験も審査の上すべて掲載する方針に転換しました(店側の返信可)。「育つ型」に寄る動きで、今後性格が変わる可能性があります。
向く店 席数が多くクーポンを回転で回収できる店、シーン検索(女子会・宴会)業態、20〜30代ターゲット。
向かない店 利益率の薄い店・小箱・値引きに頼りたくない店。「Googleで予約」には非対応の設計です。
この章のまとめ
- クーポン×若年層の即効型。繁忙期に「借りる」ツールとして最有力
- 年間契約・エリア別料金・キャンセル処理漏れの3点を契約前に確認
- 2026年の口コミ刷新で「育つ型」へ寄りつつある
Retty 実名口コミの「育つサイト」。地方では埋もれにくさが武器
点数のない実名口コミサイト。ユーザーが実名で「オススメしたい店」を投稿するため、匿名口コミの構造的リスク(食べログの章参照)への一つの答えになっています。閲覧規模は食べログに遠く及びません——それでも検討する価値がある理由は次の通りです。
無料でも情報量は有料と同じ
写真・メニュー・コースまで無料で全部載せられ、最短翌営業日で編集権限が付与されます。有料との違いは、ページ内広告の有無・300種キーワードでの優先表示・Google検索からの流入の有無です。
順位は課金額で決まらない
一覧表示はA/B/Cランク順で、ランクは予約枠・コース登録など設定の充実度で決まります。無料会員でも運用で上げられる、数少ない設計です。
Googleマップで予約が完結
「Googleで予約」対応(お店会員+即予約設定が条件)。食べログ非対応との差がここに出ます。有料プランではGBP自動連携もあり、Retty側の更新が営業時間・写真・お知らせまでGBPに反映されます。※Google経由の予約はRettyの管理画面に出ないため、通知の受け方だけ最初に決めておくこと。
インスタとまとめて育てる
SNS一括投稿連携があり、Instagramにハッシュタグ付きで投稿するとGBPとRettyにも同時反映(逆方向も可)。一人で3媒体を別々に更新するのは続きませんが、一度の投稿で3箇所が育つなら現実的です。
費用: 予約で付くPayPayポイントの原資はRetty負担・店側ゼロ(ぐるなびとの明確な違い)。有料掲載は平均月3万円〜で、エリアによって差があります(問い合わせ制)。ネット予約には送客手数料がかかります(1名あたりランチ110円/ディナー220円税込が目安)。手数料の条件はプランやキャンペーンによって変わることがあるため、契約時に必ず現行条件を確認してください。
正直な注意点
「掲載したが効果がない」という店側の不満は実在します。理由は明確で、閲覧の絶対数が小さいため「載せただけ」では何も起きないからです。成果を出す店は、予約枠とコースを整えてランクを上げ、口コミをお願いし、SNS連携で更新を続けています。Rettyは買う広告ではなく育てる畑——育てる気のない店には向きません。
向く店 掲載費を抑えたい店、実名の常連文化を育てたい店、マップ起点の集客を組む店、そして競合掲載の少ない地方の店。姫路のような都市ではRetty内で埋もれにくく、「地域×ジャンル」ページで目立つ余地が大きい。育つ型を地方で早く育て始めることは、後発への時間の壁になります。
向かない店 即時に大量送客が欲しい店、宴会大箱、ページを放置する運用の店。
この章のまとめ
- 実名口コミの育つ型。順位は課金でなく設定の充実度で上げられる
- Googleで予約対応+GBP自動連携+SNS一括投稿で「マップ時代の導線」が組める
- 閲覧規模は小さく「載せただけ」では動かない。運用前提の畑
高単価・観光客ならこの3つも
ヒトサラ
シェフ・料理人を起点に店を紹介する、写真クオリティ重視のサイトです。客層は30代以上・単価高めで、予約でdポイントが貯まります。掲載は問い合わせ制で、ネット予約の手数料は一部を除き無料とされています。「Googleで予約」にも対応しており(即予約加盟店で席のみオンライン即予約が可能なことが条件)、マップからの予約導線も作れます。「料理人の物語」で売る店なら、点数競争より相性の良い土俵です。
一休.comレストラン
高級・記念日特化。審査あり、コース単価8,000円〜クラスが主戦場で、費用体系は問い合わせ制。予約でPayPayポイントが付きます。姫路ならホテル内や観光の「特別な一軒」枠。
トリップアドバイザー
無料登録できる世界最大級の旅行口コミサイトで「育つ型」。姫路城の観光導線上の店なら、英語の口コミが数件あるだけで外国人客のハードルが下がります。費用ゼロなので登録だけでも。地域密着の口コミサイト
エキテン(無料)も、店名検索時の情報の面を増やす一手です。
この章のまとめ
- 高単価はヒトサラ・一休、観光はトリップアドバイザーが専門枠
- トリップアドバイザーとエキテンは無料で始められる「育つ型」
- 姫路城商圏の店はインバウンド枠を無料で押さえておく
無料掲載だけでもやるべき3つの理由
「有料にしないなら意味がない」と思われがちですが、無料掲載には課金と無関係の価値があります。
①検索結果の「面」を取れる
店名で検索したお客さんが見る画面に、正しい情報のページが並ぶこと自体が信頼になります。逆に、住所や営業時間が間違ったページが放置されていると、それだけで機会を失います。
②自分の店のページを管理下に置ける
食べログの「掲載保留」のように、他人の報告一つで店の表示が変わる仕組みがあります。無料会員になっていれば気づいて直せる。なっていなければ気づくことすらできません。
③育つ型の口コミは無料でも溜まる
食べログ・Retty・Googleマップの口コミは、無料掲載でも蓄積されます。いつか有料に切り替える日が来ても、それまでに育った口コミはそのまま資産です。
かかるのは登録の手間だけ。開業したら、Googleビジネスプロフィールと主要サイトの無料店舗会員登録を最初の週に済ませてください。
この章のまとめ
- 無料掲載でも「検索面の確保」「ページの管理権」「口コミの蓄積」が得られる
- 誤情報や掲載保留への対処は無料会員でないとできない
- 開業初週にGBP+主要サイトの無料登録を済ませるのが定石
Googleマップだけではダメなのか?
「もう全部Googleでいいのでは?」——半分正解です。出会いの主戦場は確かにマップに移りました。それでも3つの理由でグルメサイトを併用すべきです。
①予約の受け皿
調査の通り、予約は今もグルメサイトと電話が主流です。Googleマップの予約ボタン自体、多くはグルメサイトや予約システムとの連携で動いています。つまりマップで完結する予約導線を作るには、対応サイト(Retty・ぐるなび・ヒトサラ等)の掲載が前提になります。
②口コミの多面性
お客さんは複数のサイトで口コミを見比べて確かめます。Googleにしか口コミがない店より、GoogleにもグルメサイトにもあるM店の方が「確かめ」を通過しやすい。
③AI時代の情報源
AI検索や対話型AIは、複数の情報源を突き合わせて店を推薦します。複数の場所に一貫した情報と口コミがあることが、AIに拾われる面を広げます。
Googleマップは土台であって全部ではない——「Googleを軸に、受け皿と口コミの面をグルメサイトで足す」が正解です。
この章のまとめ
- 出会いはマップに移ったが、予約の受け皿は今もグルメサイト
- 口コミは複数サイトで見比べられるため、面を持つ店が選ばれる
- AI検索対策としても複数媒体の一貫した情報が効く
複数のサイトに載せるとSEOに悪影響?
「同じ店の情報を何ヶ所にも載せたら、重複コンテンツでGoogleに嫌われない?」——心配いりません。むしろ逆です。
グルメサイトへの掲載は、Googleから見れば「その店が実在し、活動している証拠(サイテーション)」の積み増しで、Googleマップの知名度評価にプラスに働きます。重複コンテンツのペナルティは自社サイト内のコピー問題であって、別ドメインの店舗情報掲載には当たりません。
注意点は一つだけ。NAP(店名・住所・電話番号)の表記をすべての媒体で一字一句揃えること。「1-2-3」と「1丁目2-3」の揺れ、旧電話番号の放置——この不一致がGoogleの信頼評価を下げます。複数掲載の唯一のリスクは掲載そのものではなく、情報の管理漏れです。
この章のまとめ
- 複数サイト掲載はSEOのペナルティにならず、サイテーションとしてMEOにプラス
- リスクは重複ではなく「情報の不一致」。NAP表記を全媒体で統一する
- 掲載を増やすなら、更新を一元管理する体制もセットで
「どのサイトか」と同じくらい「誰から申し込むか」で結果は変わる
聞いたことのないサイトからの営業電話が増えています。切る前に見分ける手順を。
①そのサイトで掲載店を実際に検索して表示されるか
②料金体系が書面で出るか
③解約条件が明確か
④運営会社の実態が確認できるか
⑤「今日決めれば安い」は内容を問わず断る——まともなサービスは即決を求めません。
そして「口コミを増やします・点数を上げます」系は媒体非公認のステマ業者です。乗れば店側も景品表示法に問われます。
大手サイトでも窓口の質で成果が変わります。ページの作り込み、枠の提案、掲載後の伴走——成果の何割かは人の仕事です。見分け方は同じ。エリアの実数(プラン別掲載店数・平均閲覧数・予約数)を出せるか、商圏と単価から逆算した提案か、掲載後の支援を具体的に語れるか、即決を迫らないか。
もう一つ。申込窓口は各社の直販だけではなく、代理店経由でしか出ない条件やキャンペーンが存在することもあります。かかってきた電話を唯一の入口だと思わず、条件は比べてから決めてください。
この章のまとめ
- 未知のサイトの営業は5項目チェック。「点数上げます」系は法的リスクごと断る
- 大手でも担当者・窓口の質が成果を左右する。エリアの実数を出せる相手を選ぶ
- 直販だけが窓口ではない。代理店限定の条件も存在する
よくある質問
迷ったら、契約の前に相談してください
よくいただくご相談の一つに、こんなものがあります。開業から間もないオーナーさんの「食べログの営業に月11万円のプランを勧められた。払うべきでしょうか」。商圏を一緒に調べると、そのエリアの有料掲載店はごくわずか。結論は「上位プランは不要。無料登録+最低限のプランで十分上位に出ます。浮いた予算はGoogleと口コミを育てる方に回しましょう」でした。営業トークの中では、この判断は絶対に出てきません。
エアライフでは、姫路とその周辺の飲食店を対象に無料の集客相談(他エリアは費用相談)を行っています。掲載サイトの選び方と優先順位の整理、あなたの商圏の実勢の見立て、そして初期費用や予約手数料を抑えて始める方法のご案内まで。「調べたけれど、うちの場合はどれか判断がつかない」——その状態のまま営業電話に即答してしまう前に、一度ご相談ください。

