Google口コミの削除依頼のやり方|消せる口コミ・費用相場・国内外の事例まで解説

Google口コミの削除依頼 消せる口コミ・費用相場・事例
ご相談者

Googleマップに事実と違う低評価の口コミを書かれました。削除依頼はどうすればいいですか?業者に頼むといくらかかるのかも知りたいです。

Googleの口コミは、店舗側が自分で消すことはできません。できるのは「Googleに報告して削除を求める」「再審査を1回だけ請求する」「弁護士を通じて法的に削除を求める」の3つです。この記事では、Googleの公式ヘルプと海外の規制・統計をもとに、削除依頼の手順、削除される口コミとされない口コミの違い、日本と海外の費用相場、そして手を出してはいけない方法までまとめます。

目次

口コミでこんな悩みはありませんか?

ご相談者

飲食店です。来店した記録のない人から星1をつけられました。これって消せるんでしょうか?

ご相談者

クリニックを経営しています。治療内容に納得できなかった患者さんから、長文で事実と違うことを書かれて困っています。

ご相談者

士業の事務所です。依頼者に口コミをお願いしにくく、悪い口コミが1件あるだけで評価がなかなか戻りません。

ご相談者

美容室です。口コミに担当スタッフの名前を出して悪く書かれ、スタッフが落ち込んでいます。

ご相談者

「口コミを消します」という業者から営業の電話がありました。頼んでも大丈夫ですか?

ご相談者

削除依頼を出したのに「ポリシー違反なし」で終わりました。もう打つ手はないのでしょうか?

どれも、口コミに関してお店や医院・事務所が抱えがちな悩みです。口コミは消せるものと消せないものがはっきり分かれていて、消せないものには別の対処法があります。この記事では、それぞれの悩みに答えられるよう、Googleのルールと国内外の事例をもとに順番に解説します。

Google口コミは店舗側では削除できない

Googleビジネスプロフィールのオーナーであっても、他人が投稿した口コミを削除するボタンはありません。Googleの公式ヘルプでは「どのクチコミでも報告できますが、削除の対象となるのはGoogleのポリシーに違反しているクチコミのみ」と明記されています。つまり「星1だから」「内容が気に入らないから」という理由では消えません。

一方で、Googleは不正な口コミの取り締まりを年々強めています。海外のSEO専門メディアSearch Engine Roundtableが紹介したGoogleの年次レポートによると、Googleは2025年にポリシー違反の口コミを2億9,200万件以上ブロックまたは削除し、偽のビジネスプロフィールを1,300万件以上削除しました。偽口コミの削除件数は前年より21%増えています。ルールに反する口コミであれば、報告によって消える可能性は十分にあります。

削除される口コミ・削除されにくい口コミ

削除依頼を出す前に、その口コミがGoogleの「禁止および制限されているコンテンツ」に当たるかを確認します。ここを見誤ると、報告しても「ポリシー違反なし」で終わり、1回しかない再審査の権利も無駄にしてしまいます。

削除の対象になりやすい口コミ

  • 実際に利用していない人による投稿、競合店や関係者による評価操作
  • 従業員個人への攻撃、実名・電話番号などの個人情報を含むもの
  • 差別的な表現、わいせつ・暴力的な内容、脅迫
  • 店と関係のない話題、宣伝、同じ内容の繰り返し投稿
  • 短期間に不自然な量・パターンで投稿された口コミ(評価操作の疑い)

最後の「不自然な量・パターン」は、2026年2月のポリシー更新で明文化された項目です。Search Engine Roundtableによると、Googleは「場所の評価を操作する取り組みを示す、異常な量やパターンの口コミ投稿」を禁止コンテンツとして追加しました。急に低評価が集中した場合は、この観点で報告できます。

削除されにくい口コミ

  • 「料理がぬるかった」「接客が冷たかった」など、実体験にもとづく主観的な感想
  • 本文のない星だけの評価
  • 店側から見て事実と違っても、投稿者の体験として書かれているもの

星だけの評価は削除が難しいと、ネット上の誹謗中傷に詳しい法律事務所も解説しています。こうした口コミは削除を狙うより、返信と良い口コミの積み上げで対応するほうが現実的です。

Googleへの削除依頼(報告)の手順

削除依頼は無料で、オーナー自身が行えます。ルートは主に2つです。

ビジネスプロフィールから報告する

  1. Googleにオーナーのアカウントでログインし、ビジネスプロフィールを開く
  2. 「クチコミを読む」から該当の口コミを探す
  3. 口コミの「︙」から「報告」を選ぶ
  4. 違反の理由(スパム、冒とく的な表現など)を選んで送信する

クチコミ管理ツールから報告する

Googleが用意している「クチコミ管理ツール」からも報告できます。こちらは報告後のステータスが確認できるのが利点です。ステータスは次の3種類です。

  • 判定待ち:まだ審査されていない
  • 審査完了 – ポリシー違反なし:削除されなかった(再審査請求ができる)
  • エスカレーション済み:メールで最新情報を確認する

Googleの公式ヘルプによると、審査には「通常数日」かかります。何度も同じ口コミを報告し直しても結果は早まりません。

再審査請求は1回だけ

「ポリシー違反なし」と判断された場合、クチコミ管理ツールから「1回限りの再審査請求」を送れます。一度に選べる口コミは10件までです。再審査で違反と判断されれば削除、準拠していると判断されればそのまま公開が続きます。チャンスは1回なので、どのポリシーに違反しているのかを具体的に書けるよう、投稿日時・来店記録の有無・同じアカウントの他の投稿などを事前に整理しておきます。

実際に報告して削除された口コミ

エアライフでは、Web集客を支援しているお店の口コミについて、Googleへの報告を行ってきました。報告して削除されたのは、次のような口コミです。

  • お店に行っていないことが明らかな人による投稿
  • お店やスタッフを長文で誹謗中傷する投稿
  • 事実と異なる内容が書かれた投稿

どれも、Googleのポリシーにある「実体験に基づかない投稿」や「嫌がらせ・攻撃的な内容」に当てはまるものでした。反対に言えば、来店した人の正直な感想は、厳しい内容でも削除の対象にはなりません。報告する前に「この口コミはどのポリシーに違反しているか」を一言で説明できるかどうかが、削除されるかどうかの分かれ目になります。

削除されないときの法的手段

Googleが削除しない口コミでも、名誉毀損や業務妨害にあたる場合は、弁護士を通じて裁判所に削除を求められます。

削除の仮処分

裁判所に「削除の仮処分」を申し立てる方法です。相手は米国のGoogle LLCで、書類の英訳が必要になります。モノリス法律事務所の解説では、仮処分は1〜2か月程度で終わるケースが多く、通常の裁判(3〜12か月程度、場合によっては年単位)より早いとされています。仮処分命令が出てGoogleが応じれば、1〜2週間程度で口コミが削除されるとのことです。

発信者情報開示と損害賠償

投稿者を特定して損害賠償を求めるには、発信者情報開示の手続きが必要です。実際に、兵庫県の眼科医院の院長がGoogleマップの口コミで評判を落とされたとして投稿者を訴えた裁判では、2024年5月31日付で大阪地方裁判所が投稿者に記事削除と200万円の支払いを命じました(弁護士JPニュース)。ただし判決までに3年を要しています。法的手段は時間も費用もかかることを前提に検討しましょう。

なお、名誉毀損で刑事告訴する場合は「犯人を知った日から6か月」という期限があります(刑事訴訟法235条)。

口コミ削除をめぐる実際の事例

国内外で報道された、お店・医院が口コミに悩んで行動した事例をまとめました。いずれも公開された報道・記事で確認できる内容です。

歯科医院(名古屋市)/2019年

悩み:「院長の技術がひどい」「突然大声で威嚇してくる」など、身に覚えのない口コミを書かれた。

やったこと:2019年3月にGoogleに投稿者のIPアドレス開示を求める仮処分を申し立て、5月29日に東京地裁が開示を命令。その後、名古屋地裁に削除の仮処分も申し立てた。

結果:Googleは「対象となるIPアドレス情報を持っていない」と回答し、投稿者は特定できず。削除の仮処分も「具体的な損害が発生していない」との見込みを示され取り下げた。

出典:弁護士ドットコムニュース(2020年3月14日)

眼科医院(兵庫県)/2024年判決

悩み:虚偽の書き込みなどで評判を落とされたとして、院長が投稿者に賠償などを求めた。

やったこと:Googleを相手にした裁判では一審で敗訴。控訴審で発信者情報の開示が認められ、投稿者本人を相手に提訴した。

結果:2024年5月31日付で大阪地裁が投稿者に記事削除と200万円の支払いを命令。判決までに3年を要した。

出典:弁護士JPニュース(2024年6月24日)

医師・歯科医師・動物病院など/2024年提訴

悩み:不当と感じる口コミを報告しても削除されない。原告側のアンケートでは45名中35名が不当・不適切な口コミを投稿されたことが「ある」と回答。

やったこと:約60名の医師らが、Google LLCを相手に東京地裁へ集団訴訟を提起(合計114万9,000円の損害賠償請求)。

結果:記事時点では係争中。Googleは不正確な内容を減らす努力をしているとコメント。

出典:弁護士JPニュース(2024年4月18日)、AFPBB News(2024年4月19日)

飲食店(札幌市)/2016年確定

悩み:グルメサイト「食べログ」に否定的な口コミを書かれた。

やったこと:運営会社に口コミの削除を求め、その後、店舗ページそのものの削除を求めて提訴。

結果:一審・二審とも店側が敗訴し、最高裁が上告を退けて確定。二審は「飲食店を経営する以上、社会的に妥当な口コミであれば損失があっても受け入れるべき」と判断した。

出典:弁護士ドットコムニュース(2016年6月4日)

仕立て屋(オランダ・アムステルダム)/2019年

悩み:結婚式のドレスの仕立てが悪かった、失礼だったなどの低評価が複数投稿された。客に心当たりのない名前ばかりだった。

やったこと:Googleに削除を依頼したが拒否されたため提訴。

結果:裁判所は、架空の人物が架空の出来事について書いた名誉毀損の口コミと判断し、Googleに削除と投稿者情報(IPアドレス・氏名・メールアドレスなど)の提供を命じた。

出典:IPKat(2019年11月24日)

動物病院(米国ウィスコンシン州)/2019年

悩み:獣医師が犬に咬まれた事件のあと、病院の客ではない人たちから1つ星の口コミが相次いだ。

やったこと:投稿者とGoogleに削除を依頼。Googleはいくつかを削除したが残りは残ったため、投稿者を相手に提訴。

結果:記事時点で結果は未定。代理人は「偽の口コミを消してほしいだけ」とコメント。

出典:TMJ4(2019年8月14日)

飲食店(カナダ・ブリティッシュコロンビア州)/2025年

悩み:偽の1つ星口コミを書かれたと主張。

やったこと:Google Canadaを相手に、口コミの削除と5,000ドルの支払いを求めて州の紛争解決機関に申し立て。

結果:Google MapsなどはGoogle LLCが運営しており、Google Canadaは相手として正しくないとして全面棄却。口コミの真偽は判断されなかった。

出典:Daily Hive(2025年2月8日)

事例を並べると、裁判で削除や開示が認められても、時間がかかる、投稿者が特定できない、相手を間違えると門前払いになる、といった壁があることがわかります。一方、架空の人物による投稿や、客ではない人の投稿は、国を問わず削除が認められやすい傾向があります。まずはGoogleへの報告で消せるものを消し、それでも残る悪質な口コミだけを弁護士に相談する、という順番が現実的です。

口コミ削除の費用相場(日本)

Googleへの報告と再審査請求は無料です。費用がかかるのは弁護士に依頼する場合です。公開されている目安をまとめると次のとおりです。

項目費用の目安
Googleへの報告・再審査請求無料
弁護士への相談料1時間1万円程度(無料相談の事務所もあり)
発信者情報開示の着手金(任意請求)5〜10万円程度
発信者情報開示の着手金(裁判手続き)20〜30万円程度
報酬金10〜20万円程度
実費(印紙・切手など)1〜2万円程度
削除仮処分の担保金30〜50万円程度(手続き後に原則返還)
開示の仮処分の担保金10〜30万円程度(開示されれば返還)
出典:弁護士JP「発信者情報開示請求の費用の相場」、モノリス法律事務所「削除仮処分とは」

担保金は戻ってくるお金ですが、手続き中は用意しておく必要があります。弁護士費用は事務所ごとに異なるため、依頼前に必ず見積もりを取ってください。投稿者を特定できた場合、開示にかかった弁護士費用の一部を「調査費用」として投稿者に請求できることがあります(全額とは限りません)。

海外の削除代行の相場と規制

海外では「口コミ削除サービス」が一つの業界になっています。ただし、相場と同時に問題点も指摘されています。

米国では1件数万円の業者も

米国のマーケティング会社BlitzMetricsは、口コミ1件あたり約375ドルで削除をうたう業者について検証記事を出しています。記事では「削除後払い」と言いながら先払いになったという報告があること、運営実態が不透明なこと、そもそも1件消えただけでは平均評価はほとんど動かないことが指摘されています。米国の大手代行業者の多くは料金を「個別見積もり」としており、削除の最終判断はあくまでGoogle側にあると明記しています。業者に払っても、Googleが削除しないものは消えません。

米国FTCは口コミの抑圧に制裁金

米国連邦取引委員会(FTC)は、偽の口コミを禁止する規則を2024年10月に施行しました。この規則は、根拠のない法的脅迫や威圧などでネガティブな口コミを防いだり削除させたりする「口コミの抑圧」も禁止しています。違反には1件あたり最大51,744ドルの民事制裁金が科される可能性があります。海外では、悪い口コミを力ずくで消そうとする行為そのものが規制の対象になっています。

Google自身も不正をしたお店にペナルティ

Googleは、偽のエンゲージメント(不正な口コミ)に関するポリシーに違反したビジネスに対し、違反した口コミの削除に加えて次のような制限をかけることがあると公表しています。

  • 一定期間、新しい口コミや評価を受けられなくなる
  • 一定期間、既存の口コミや評価が非公開になる
  • 「偽の口コミが削除された」という警告がプロフィールに表示される

2026年2月のポリシー更新では、店舗側が「報酬と引き換えに口コミの投稿や、悪い口コミの修正・削除を求めること」「悪い口コミを書かせないようにしたり、良い口コミだけを選んで依頼したりすること」も禁止と明記されました。「割引するので低評価を消してください」とお願いするのはアウトです。

日本で削除代行業者に頼むのは危険

日本では、弁護士でない業者が報酬を得て削除を請け負うと、弁護士法72条で禁じられた「非弁行為」にあたるおそれがあります。弁護士ドットコムニュースによると、2017年2月20日、東京地裁は、ウェブサイト運営者に誹謗中傷の削除を求める行為は非弁行為にあたるとして業者との契約を無効と判断し、代金約50万円の返還を命じました。削除行為を非弁行為と認めた初めての判断といわれています。

「口コミを確実に消します」「成功報酬で削除」といった営業を受けたら、弁護士かどうかを必ず確認してください。違法な業者に頼むと、お金が戻らないだけでなく、Googleのポリシー違反としてお店のプロフィール自体が不利になる可能性もあります。

削除できない口コミへの現実的な対処法

多くの低評価は、ポリシー違反ではない「正当な感想」です。消せない口コミは、見た人がどう受け取るかを変えるほうが効果的です。

返信で誠実さを見せる

口コミを読むのは投稿者だけではありません。これから来店を考えている人も、店の返信を見ています。感情的に反論せず、来店へのお礼、不快な思いをさせた点へのお詫び、改善したことを短く伝えます。事実と違う点があっても、責める口調ではなく「当店の記録では〜」と落ち着いて書くのが基本です。

エアライフが支援しているお店でも、削除されなかった口コミには返信で対応しています。基本は丁寧に返すことです。ただし、明らかに間違った内容が書かれている場合は、返信の中でその点にきちんと触れます。誤った情報をそのままにしておくと、それを読んだ人が事実だと受け取ってしまうからです。たとえば営業時間やメニュー、料金など、確認できる事実が違っている場合は「実際には〜となっております」と正しい情報を添えます。投稿者を言い負かすためではなく、これから読む人に正しく伝えるための返信だと考えると、書き方を間違えにくくなります。

良い口コミを増やして評価を薄める

口コミが少ないお店ほど、1件の低評価の影響は大きくなります。満足してくれたお客さんに口コミをお願いする仕組みを作ると、低評価は相対的に目立たなくなります。ただし、良い口コミだけを選んで依頼したり、特典と引き換えにしたりするのはGoogleのポリシー違反です。来店した全員に、同じようにお願いしましょう。

投稿者に直接お願いするときは慎重に

投稿者が誰かわかっている場合、直接話して誤解が解ければ、本人が口コミを修正・削除してくれることもあります。ただし、圧力をかけたり、法的措置をちらつかせたりすると逆効果です。米国FTCの規則が「口コミの抑圧」を禁じているように、脅しと受け取られる行為は新たなトラブルの原因になります。

悪い口コミの相談を受けたときの進め方

エアライフに「悪い口コミを書かれて困っている」という相談が来たときは、次の順番で進めています。削除だけに目を向けるのではなく、プロフィール全体の見え方を立て直すところまでを一つの流れとして考えます。

  1. 口コミの内容を確認し、Googleのポリシー違反に当たるかを判断する
  2. 悪い口コミも含めて、すべての口コミに返信していく
  3. プロフィールがお客さんにとって充実しているか、見やすいかを見直す
  4. ポリシー違反にならない形で、口コミが増える仕組みを作る

まずポリシー違反かどうかを見極める

最初にするのは、口コミの中身を読み、Googleのポリシーに違反しているかを確認することです。違反に当たるものは報告し、当たらないものは返信で対応する、と最初に振り分けます。違反していない口コミを報告しても削除はされず、1回しかない再審査の機会も使ってしまうため、この見極めが出発点になります。

悪い口コミにも返信する

次に、良い口コミだけでなく悪い口コミも含めて返信していきます。悪い口コミにだけ返信がないと、読んだ人には「都合の悪い声を無視しているお店」に見えてしまいます。すべての口コミに丁寧に返しているお店は、それだけで誠実な印象を与えます。

プロフィールをお客さん目線で整える

口コミだけでなく、プロフィールそのものがお客さんにとって充実しているか、見やすいかも見直します。営業時間、メニューや料金、写真、予約方法、駐車場の有無など、来店前に知りたい情報がそろっていれば、低評価の口コミが1件あってもお店の良さは伝わります。逆に情報が少ないプロフィールでは、口コミが判断材料のほとんどを占めてしまいます。

ポリシー違反にならない形で口コミを増やす

最後に、口コミが自然に増える仕組みを作ります。ここで注意しているのが、Googleのポリシーに違反しないことです。「口コミを書いてくれたら景品を渡す」「割引する」といった特典と引き換えの依頼は、Googleが禁止しています。エアライフでは、景品や割引に頼らず、ポリシーに沿った形で口コミをお願いする方法を提案しています。Googleは、良い口コミだけを選んで依頼することや、店内で投稿を強要することも禁止しているため、来店したお客さん全員に同じようにお願いするのが基本です。具体的には、会計時の声かけや、口コミ投稿ページにつながるQRコードを店内に置くといった方法です。違反をすると、口コミの削除だけでなく、新しい口コミを受け付けられなくなるなどの制限がお店にかかるおそれがあるため、ここは慎重に設計します。

業種によって口コミ対策の考え方は変わる

エアライフでさまざまな業種の集客を支援していると、悪い口コミの傾向や対処のしやすさは業種によってかなり違うと感じます。

病院・士業:削除はしやすいが、口コミを増やすのが難しい

病院や士業は、治療の結果や手続きの結果に納得できなかった人から恨みを買いやすく、長文の口コミが書かれることも多い業種です。ただ、そうした口コミは感情的な攻撃や事実と異なる内容を含みやすく、Googleのポリシー違反として報告すると削除されやすい傾向があります。

一方で難しいのが、良い口コミを増やすことです。特に弁護士は、相談内容が人に知られたくないものであることが多く、口コミをお願いするタイミングがつかみにくい業種です。削除はできても、評価全体を底上げするのに時間がかかるため、悪い口コミを1件でも減らすことの意味が大きくなります。

飲食店:反論より、体制を見直して良い口コミを増やす

飲食店では、悪い口コミに対して返信で言い返してしまうお店も少なくありません。しかし、口コミ欄で投稿者と言い争っている様子は、これから来店を考えている人にとって印象がよくありません。飲食店の場合は、悪い口コミを真摯に受け止め、接客や提供の体制を見直したうえで、良い口コミを増やしていくほうが結果的に近道です。

飲食店は、Googleマップの星の数でお店を選ぶ人が特に多い業種です。お客さんの中には「星3.6以下のお店には行かない」という人も多く、少しの評価の差が来店数に直結します。悪い口コミを消すことにこだわるより、良い口コミが自然に集まるお店づくりに力を入れるほうが、評価を安定して保てます。

よくある質問

削除依頼をすると、投稿者にバレますか?

Googleのヘルプには、報告したことが投稿者に通知されるという記載はありません。ただし削除された場合、投稿者が自分の口コミが消えたことに気づく可能性はあります。

削除依頼から何日で消えますか?

Googleの公式ヘルプでは、審査には通常数日かかるとされています。クチコミ管理ツールでステータスを確認できます。

何度も報告すれば削除されやすくなりますか?

なりません。判断はポリシー違反かどうかで決まります。違反なしと判断された口コミは、1回限りの再審査請求で根拠を示して争います。

星1だけで本文がない口コミは消せますか?

削除は難しいとされています。ただし、来店実績のない人による評価操作の疑いがあるなど、ポリシー違反の根拠があれば報告できます。

口コミ削除の業者に頼んでもいいですか?

弁護士以外の業者が報酬を得て削除を請け負うと、非弁行為にあたるおそれがあります。東京地裁が削除代行の契約を無効とした判決もあります。法的な削除は弁護士に相談してください。

まとめ

  • Google口コミは店舗側では消せない。ポリシー違反のものだけが報告で削除される
  • 報告は無料。審査は通常数日、再審査請求は1回だけ(最大10件)
  • 法的手段は弁護士へ。削除仮処分は1〜2か月程度、担保金30〜50万円程度が目安
  • 海外でも削除代行は高額・不透明。米国FTCは口コミの抑圧に制裁金を科している
  • 日本では弁護士以外の削除代行は非弁行為のおそれ。消せない口コミは返信と口コミの積み上げで対処する

悪い口コミは、放置すれば集客に響きますが、焦って違法な方法に手を出すとお店の信用そのものを失います。まずは正しい手順で報告し、並行して口コミを増やす仕組みを作ることが、いちばん確実な対策です。

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この記事を書いた人

エアライフ代表。不動産の現場で7年間、SEO・MEOなど様々なWeb集客を実践し、不動産会社が200社以上ある地域で上位表示を実現。現在は姫路を拠点に、中小企業・店舗の集客・採用・調査を支援しています。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランニング技能士2級

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