ドローン空撮の料金相場はいくら?プロの料金表で見る費用と依頼先の選び方

ドローン空撮の料金相場

会社のホームページや物件紹介、施工事例のために、ドローンで空から撮影したいと考えたとき、まず気になるのが料金です。ところが、ドローン空撮の料金は「2万円から」と書いてあるところもあれば「30万円」と書いてあるところもあり、どれを目安にすればよいのか分かりにくいのが実情です。

この記事では、プロの撮影会社が自社サイトで公開している料金表をもとに、ドローン空撮の料金相場と見積もりの内訳を整理します。そのうえで、金額だけで決めずに、信頼できるプロに頼むためのポイントをまとめました。

目次

プロの料金表で見るドローン空撮の料金相場

ドローン空撮を仕事として請け負っている会社のうち、料金表を公開している7社の金額を並べると次のとおりです。

会社料金料金に含まれるもの・条件
A社(大阪)146,000円〜/203,000円〜/292,000円〜(税別)目視の補助者付き。上位2コースは保険・許可申請・ロケハンまで含めたコース設定
B社(東京)1日あたり 小型機70,000〜200,000円、中型機200,000〜350,000円補助者、許可申請、ロケハンは別料金
C社100,000円〜(シネマ用の機体は200,000円〜、税別)業務用の賠償保険に加入、一等無人航空機操縦士が操縦。編集は別料金
D社(京都)49,800円〜109,800円(税別)拘束2〜5時間。静止画のみのプランは15カットまで。保険加入、全国の包括承認あり
E社(東京)20,000円〜/100,000円〜/撮影+編集150,000円〜(税別)最安プランは1フライト10〜15分。人件費・機材費・交通費は別料金
F社(三重)静止画44,000円〜、動画66,000円〜人口集中地区や夜間の飛行では、安全運行管理者の費用が別にかかる
G社(神奈川)2時間35,000円、半日50,000円、1日75,000円編集は別料金
各社が自社サイトで公開している料金表をもとに作成(2026年10月時点)。社名は伏せています

金額だけを見ると2万円台から30万円近くまで差がありますが、中身を見ると次の3つに分かれます。

  • 条件を絞った撮影のみ(2万〜5万円前後):1フライト10〜15分、カット数の上限あり、撮影データを渡すだけ、といった条件付きのプラン
  • 業務としての撮影(5万〜20万円前後):拘束時間に余裕があり、保険や資格を備えた体制での撮影。補助者や許可申請は別料金のことが多い
  • 安全体制まで含めた一式(15万〜30万円前後):補助者、保険、許可申請、ロケハン(下見)まで料金に含まれるプラン

さらに、動画を編集して仕上げる場合は、上の金額とは別に編集費がかかります。

見積もりの内訳と追加でかかる費用

基本料金のほかに、各社の料金表で別料金になっている主な項目と金額は次のとおりです。

項目各社の料金表に記載の金額内容
動画の編集完成尺1分で30,000円〜(D社)、30,000〜150,000円(A社)、50,000円〜(G社)カット編集、テロップ、BGMの挿入など
補助者・安全管理者16,500円〜(F社)、50,000円(B社)操縦者のほかに、周囲の安全を確認する人員
飛行許可・承認の申請13,000円(A社)、30,000円〜(B社)国への申請が必要な場所・飛ばし方の場合
ロケハン(下見)16,500円〜(F社)、40,000円〜(B社)事前に撮影場所や飛行ルートを確認する
追加フライト1フライト20,000円〜(E社)基本料金の範囲を超えて飛ばす場合
交通費・宿泊費実費、または距離・時間に応じて加算撮影場所が対応エリアの外にある場合
各社が自社サイトで公開している料金表をもとに作成(2026年10月時点)

業務の空撮では補助者が必要になる

補助者は「付けたほうが安心なオプション」ではなく、多くの業務撮影で必要になる人員です。国土交通省が許可・承認の申請用に示している「無人航空機 飛行マニュアル」では、飛行させる際は安全確保に必要な人数の補助者を配置し、相互に安全を確認する体制をとることとされています。補助者は、飛行経路全体を見渡せる位置で機体や天候の変化を監視し、操縦者に助言するとともに、第三者が飛行範囲に入らないよう注意を呼びかける役割を担います。

とくに、次のような飛行では補助者の配置が求められます。

  • 人口集中地区の上空や、人・建物から30m未満での飛行:プロペラガードを付けられない場合は、第三者が飛行経路の下に入らないよう監視する補助者を必ず配置する
  • 目視外飛行(モニターを見ながら飛ばすなど、機体を直接目で見ない飛行):双眼鏡などを持った補助者のもとで行う

住宅地や市街地での建物・土地の撮影は、人口集中地区や人・建物との距離の条件に当てはまることが少なくありません。見積もりに補助者が入っていない場合は、当日は操縦者1人で飛ばすのか、その場所で1人の体制で問題ないのかを必ず確認しましょう。

たとえば「撮影2万円」のプランでも、補助者や許可申請、編集を足していくと、最初の金額の何倍にもなることがあります。見積もりを比べるときは、総額と、その金額に何が含まれているかをセットで確認することが大切です。

機体と撮影の種類で料金が変わる

同じ会社でも、使う機体や撮り方によって料金は大きく変わります。一般的な建物や土地の撮影なら小型の機体で十分なことが多い一方、テレビCMや映画のような映像を求める場合は、大型のカメラを積める機体や専門の操縦者が必要になり、そのぶん費用が上がります。

撮影の種類各社の料金表に記載の金額
小型機での撮影(1日)70,000〜200,000円(B社)
中型機(シネマ用カメラ搭載)での撮影(1日)200,000〜350,000円(B社)、200,000円〜(C社)
大型機での撮影(1日)280,000〜550,000円(B社)
FPVドローン(ゴーグルを付けて操縦する小型機)での撮影180,000円〜(C社)、2時間60,000円〜(G社)
各社が自社サイトで公開している料金表をもとに作成(2026年10月時点)

ホームページのトップ画像や会社紹介に使う程度であれば、まずは小型機での撮影を前提に相談し、映像の使い道に合わせて機体を選んでもらうのが無駄のない進め方です。

許可申請の費用は申請の種類で変わる

国への飛行許可・承認の申請が必要な場合、その手続きの費用が別にかかることがあります。申請の種類ごとに料金を分けている会社もあり、たとえばB社では次のように設定されています。

申請の種類料金(B社)
夜間・人口集中地区・目視外などの個別申請30,000円
イベント上空での撮影50,000円
150m以上・空港周辺の申請30,000円
小型無人機の飛行が制限されるエリアの手続き50,000円
道路使用許可35,000円
撮影地の許可取得30,000円〜
各社が自社サイトで公開している料金表をもとに作成(2026年10月時点)

一方で、日本全国などの範囲であらかじめ許可・承認を受けている会社では、その範囲に収まる撮影なら追加の申請費がかからないこともあります。A社では、包括申請の範囲内であれば申請費は無料、それ以外は別途相談としています。撮影場所を伝えたうえで、申請が必要か、必要なら費用はいくらかを見積もりの段階で確認しましょう。

天候による延期・予備日の扱い

ドローンは雨や強風の日には飛ばせないため、延期の扱いは料金と同じくらい大切です。各社の料金表を見ると、扱いは会社によって違います。

  • D社(京都):予備日の指定と、撮影前日までの日程変更は無料。天候による延期は、前日までに連絡すればキャンセル料なし
  • A社(大阪):雨や強風で前日までに飛行できないと判断した場合、キャンセル・延期は無料
  • B社(東京):予備日は案件費用の50%

予備日を押さえるだけで費用がかかる会社もあれば、無料の会社もあります。延期が多くなりやすい梅雨や台風の時期に撮影する場合は、とくに事前に確認しておきましょう。

出張費・交通費の決まり方

撮影場所までの移動にかかる費用も、会社によって決め方がさまざまです。

  • D社(京都):京都市内は交通費無料。出張費は1時間あたり6,000円
  • F社(三重):会社から片道50km以内なら交通費無料
  • A社(大阪):大阪市内からの移動時間は、4時間までの拘束時間に含む。交通費・宿泊費は別途
  • G社(神奈川):神奈川・東京圏外での撮影は交通費が別途

遠方の会社に頼むと、撮影料金が安くても出張費や宿泊費で総額が上がることがあります。撮影場所の近くに拠点がある会社は、移動費を抑えやすいうえに、下見や延期にも対応しやすいのが利点です。

撮影から納品までの日数

撮影したデータがいつ届くかも確認しておきたいポイントです。A社では、納品は撮影後最短で7営業日以降としています。編集を頼む場合は、修正のやり取りを含めてさらに日数がかかります。ホームページの公開日やイベントの日程が決まっている場合は、そこから逆算して依頼しましょう。

相見積もりサイトの金額だけで決めないほうがいい理由

相見積もりサイトやマッチングサイトを使うと、複数の業者の金額を手軽に並べられます。ただ、そこで比べられるのは主に金額で、撮影の質や安全への取り組みは見えにくいのが難点です。

ドローン空撮は、同じ場所を同じ機体で撮っても、飛ばし方や構図の決め方で仕上がりが大きく変わります。また、飛行許可・承認の要否の判断や、補助者の配置、万一に備えた保険など、事故を起こさないための体制にも差が出ます。こうした部分は、金額の一覧からはほとんど読み取れません。

さらに、天候で撮影日が延びたり、許可の手続きに日数がかかったりと、空撮は段取りの比重が大きい仕事です。安さだけで選んで撮り直しになれば、かえって費用も時間もかかります。会社の顔として長く使う写真や映像だからこそ、金額の安さより、実績と体制が確かなプロに任せるのが一番の近道です。

信頼できるプロを見分ける4つのポイント

1. 作例・実績を公開している

これまでに撮影した写真や動画を見れば、撮影の腕前や得意な分野が分かります。自分たちが撮りたいもの(建物、土地、施工現場、イベントなど)に近い作例があるかを確認しましょう。

2. 料金表に含まれる内容がはっきりしている

拘束時間、飛行時間、カット数、編集の有無、別料金になる項目が明記されている会社は、見積もりのずれが起きにくく安心です。

3. 安全体制と手続きについて説明がある

保険への加入、補助者の配置、飛行許可・承認の取り扱いについて説明しているかを確認します。空港の周辺や地上150m以上の空域、人口集中地区の上空などで飛ばすには、原則として国の許可・承認が必要です。国土交通省は、飛行開始予定日の少なくとも10開庁日前(土日・祝日を除く)までに申請するよう求めています。撮影場所を伝えたときに、手続きの要否や日程の目安まで説明してくれる会社は信頼できます。許可・承認が必要になるケースは「ドローン空撮に許可は必要?」で詳しく解説しています。

4. 使い道から撮影内容を提案してくれる

「ホームページのトップに使いたい」「施工事例として残したい」など、使い道を伝えたときに、必要なカットや撮り方を提案してくれるかどうかも大切です。撮影データを渡して終わりではなく、どう使うかまで一緒に考えてくれる相手なら、撮った素材を無駄なく活かせます。

依頼する前に確認したいこと

  • 雨や強風の日の扱い:延期した場合に費用がかかるか、予備日をどう決めるか
  • 撮影できる時間と量:拘束時間、飛行時間、カット数の上限、追加で飛ばす場合の料金
  • 納品データと使える範囲:元データをすべて受け取れるか、ホームページやSNS、チラシで自由に使えるか
  • 交通費・出張費:対応エリアと、エリア外の場合の費用

依頼から納品までの流れや、問い合わせの前に準備しておくことは「ドローン空撮の依頼方法」の記事で解説しています。

空撮した素材は、ホームページで活かすと効果が続く

ドローン空撮の写真や動画は、撮って終わりにすると一度きりの費用になってしまいます。ホームページのトップ画像や会社紹介、施工事例のページに使えば、公開している間ずっと会社やお店の魅力を伝え続けてくれます。Googleビジネスプロフィール(Googleマップ)やSNSにも使い回せます。

エアライフでは、ドローン空撮と、空撮素材を活かしたホームページ制作をまとめてご相談いただけます。撮影の前に「どのページに、どの写真・動画を使うか」を決めてから撮るため、素材を無駄なく活用できます。

ドローン空撮の料金に関するよくある質問

写真だけなら安くなりますか?

写真のみのプランは、動画を含むプランより安く設定されているのが一般的です。D社の例では、静止画のみのプランが49,800円(税別、15カットまで)、動画と静止画のプランが89,800円(税別)です。ただし、写真だけでも補助者や許可申請が必要な場所では、その費用は別にかかります。

撮影だけ頼んで、編集は自社でできますか?

編集を別料金にして、撮影データの納品だけでも受けている会社があります。編集費は完成尺1分で30,000円前後からかかるため、ホームページの背景動画や写真として使うだけなら、撮影データだけを受け取る形でも十分な場合があります。

許可申請の費用は必ずかかりますか?

撮影場所や飛ばし方によります。許可・承認が不要な場所なら申請費はかかりません。また、あらかじめ広い範囲で許可・承認を受けている会社なら、追加の申請が不要なこともあります。撮影場所を伝えて確認するのが確実です。

相見積もりサイトで一番安いところに頼んでも大丈夫ですか?

金額だけで決めるのはおすすめしません。安い見積もりは、飛行時間やカット数、補助者、許可申請、保険などの条件が絞られていることがあります。作例と安全体制を確認し、何が含まれた金額なのかをそろえて比べましょう。

まとめ

  • プロの料金表では、条件を絞った撮影のみが2万〜5万円前後、業務としての撮影が5万〜20万円前後、安全体制まで含めた一式が15万〜30万円前後
  • 編集、補助者、許可申請、ロケハン、交通費は別料金のことが多い。とくに補助者は、住宅地や市街地での業務撮影では必要になることが多い
  • 相見積もりサイトでは金額は比べられても、撮影の質や安全体制は見えにくい
  • 作例、料金の中身、安全体制、使い道からの提案の4点で、信頼できるプロを選ぶ

空撮の写真や動画を、ホームページやGoogleマップでどう活かすかまで含めて検討したい方は、お気軽にご相談ください。

参考

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この記事を書いた人

エアライフ代表。不動産の現場で7年間、SEO・MEOなど様々なWeb集客を実践し、不動産会社が200社以上ある地域で上位表示を実現。現在は姫路を拠点に、中小企業・店舗の集客・採用・調査を支援しています。
宅地建物取引士・ファイナンシャルプランニング技能士2級

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