工務店・リフォーム会社のホームページを作るとき、「何を載せればいいのか」「施工事例はどう見せればいいのか」で手が止まる方は多いと思います。デザインの参考集を見ても、見た目の雰囲気は分かっても、お客様に選ばれる中身までは分かりません。
この記事では、工務店・リフォーム会社のホームページに必要なものと、問い合わせにつながる施工事例の見せ方を、実際にそのまま使えるデザイン例つきで解説します。ホームページ全体の集客の考え方は「工務店・リフォーム会社のホームページ集客」をご覧ください。
選ばれる会社のホームページに共通すること
不動産の仕事をしていた頃、オーナーやお客様がリフォームや修繕の依頼先を決める場面を何度も見てきました。選ばれていた会社は、会社のホームページがあり、そこに代表や担当者の顔と名前、資格、実績が載っていて、施工事例が多い会社でした。
リフォームは、知らない人を家に上げ、決して安くないお金を払う買い物です。お客様が知りたいのは「どんな工事ができるか」だけではありません。「どんな人が来て、どこまで任せられるか」です。ホームページの中身は、この不安に一つずつ答えるように組み立てます。
工務店・リフォーム会社のホームページに必要なもの
| ページ・要素 | 載せる内容 | お客様の不安への答え |
|---|---|---|
| 施工事例 | ビフォー・アフター写真、地域、工事内容、工期、費用帯、担当者 | 似た工事をやったことがあるか |
| スタッフ紹介 | 顔写真、名前、役割、資格、経験年数、ひとこと | どんな人が家に来るのか |
| 工事別のページ | 水まわり、外壁・屋根、内装、外構などの費用の目安と工期 | いくらくらいかかるのか |
| 対応エリア | 対応する市町村名、地域ごとの事例 | 自分の家まで来てくれるのか |
| 会社情報 | 建設業許可の番号、所在地、代表者、創業年、加入している保険 | ちゃんとした会社か |
| 相談の流れ | 問い合わせ → 現地調査 → 見積もり → 契約 → 工事 → 引き渡し・アフター | 頼んだら断れなくなるのでは |
| お問い合わせ | 写真を添えて送れるフォーム、LINE、電話 | 気軽に聞いていいのか |
このうち、他の業種のホームページと大きく違うのが「施工事例」と「スタッフ紹介」です。この2つをつなげて見せることで、ホームページの説得力が大きく変わります。
施工事例は「この工事は私が担当しました」まで見せる
多くの工務店・リフォーム会社のホームページでは、施工事例が「写真と工事名だけ」になっています。それでも何もないよりは良いのですが、お客様が本当に知りたい「誰が、どんな考えで工事をしたのか」が伝わりません。
おすすめは、施工事例の一件一件に担当者の顔写真・名前・資格・ひとことを添えることです。「この工事は私が担当しました」と書かれているだけで、写真の向こうにいる人の姿が見えます。お客様は「この人に来てほしい」と担当者を指名して問い合わせることもできるようになります。
次のデザインは、WordPressのページにそのまま貼って使える施工事例の表示例です。スマホでは写真と担当者欄が縦に並びます。
築32年の戸建て、寒い浴室をユニットバスに交換
BEFORE
AFTER- ご相談内容
- 冬場の浴室が寒く、タイルの床で滑りやすいのが心配とのご相談でした。
- ご提案と工事内容
- 断熱性のある浴槽と床のユニットバスに交換し、出入口の段差をなくして手すりを付けました。

この工事は私が担当しました
山田 太郎現場管理・リフォーム担当/施工歴15年
- 2級建築施工管理技士
- 福祉住環境コーディネーター2級
ご両親が安心して入れるお風呂に、というご希望でした。段差をなくす位置と手すりの高さは、実際に入っていただきながら決めました。
施工事例に入れる項目
- タイトル:「築32年の戸建て、寒い浴室をユニットバスに交換」のように、建物の状態と工事内容がわかる言葉にする
- 地域・工事の種類・建物:市町村名(町名まで書くかはお客様の了承をとる)、工事の種類、構造と築年数
- 工期と費用帯:金額をぴったり書きにくい場合は「100〜150万円」のような幅で示す
- ビフォー・アフター写真:同じ位置・同じ向きから撮る
- ご相談内容と工事内容:お客様の困りごと → 提案 → 実際の工事、の順に書く
- 担当者:顔写真、名前、役割、資格、経験年数、この工事でこだわったこと
費用帯を載せるときは、実際の金額とかけ離れた書き方にならないよう注意してください。価格表示のルールは「リフォーム会社のホームページ表示ルール」で解説しています。
担当者の顔・名前・資格の載せ方
「顔写真を載せるのは抵抗がある」というスタッフもいます。無理に全員を載せる必要はありません。代表と、お客様と直接やり取りする担当者から始めるのが現実的です。
- 写真:作業着やユニフォームで、現場や事務所で撮る。笑顔で正面を向いた写真がひとつあれば十分
- 資格:建築士、施工管理技士、福祉住環境コーディネーターなど、仕事に関係する資格を正式な名称で載せる
- 経験:施工歴や、得意な工事(水まわり、外壁、古い木造住宅の改修など)
- ひとこと:仕事で大切にしていること、お客様に言われてうれしかったこと
スタッフ紹介のページを1回作っておけば、施工事例の担当者欄からそのページへリンクできます。お客様は事例を見て気になった担当者のプロフィールに移り、ほかの担当事例も見られるようになります。
なお、写真や名前を載せるときは、本人の了承を必ずとってください。退職したスタッフの写真が残ったままにならないよう、掲載を見直すタイミングも決めておくと安心です。
WordPressで施工事例と担当者をつなげる実装方法
施工事例とスタッフをつなげる仕組みは、WordPressなら無理なく作れます。ポイントは「担当者の情報を事例ごとに毎回書かない」ことです。
- スタッフを1人1ページで登録する:顔写真、名前、資格、経験年数、ひとことを、スタッフ用の投稿として登録する
- 施工事例は専用の投稿タイプで管理する:地域、工事の種類、築年数、工期、費用帯を入力欄として用意する
- 事例ごとに担当者を選ぶだけにする:入力画面で担当者を選ぶと、上のデザインの担当者欄に顔写真と資格が自動で表示される
- 地域・工事の種類で絞り込めるようにする:「〇〇市の事例」「浴室リフォームの事例」の一覧ページが自動でできる
この形にしておくと、現場の担当者は写真と短いメモを用意するだけで事例を追加できます。資格が増えたときはスタッフのページを1か所直せば、その人が担当したすべての事例に反映されます。地域別・工事別の一覧ページは、「地域名+工事」で検索する人の入口にもなります。
トップページでは「最新の施工事例」と「スタッフ」を見せる
ホームページに来た人が最初に見るトップページには、会社のキャッチコピーやきれいな写真だけでなく、最新の施工事例と、スタッフの顔が並んだ一覧を置くのがおすすめです。最新の事例が並んでいれば「今も工事をしている会社」だと分かり、スタッフの顔が並んでいれば「この人たちが来てくれる」と分かります。
施工事例の一覧には、写真と一緒に地域と工事の種類、担当者の名前を小さく表示します。お客様は自分の住む地域や、自分と同じ悩みの工事を探して事例を開きます。スタッフ一覧からは各スタッフのページへ、そこから担当した事例へと移れるようにしておくと、ホームページの中を回遊しながら会社への理解が深まっていきます。
施工写真の撮り方
施工事例の説得力は、写真で大きく変わります。プロのカメラマンに頼むのが理想ですが、毎回は難しいものです。スマホで撮る場合も、次の点を押さえるだけで見違えます。
- 施工前に、施工後と同じ位置・同じ高さ・同じ向きから撮っておく(ビフォー・アフターが比べやすくなる)
- 照明をつけ、カーテンを開けて明るい時間帯に撮る
- 片付けてから撮る。工具や養生材が写らないようにする
- 全体が分かる写真と、こだわった部分の寄りの写真をセットで撮る
- 工事中の写真(下地の処理、断熱材を入れたところなど)も残す。見えなくなる部分の丁寧さが伝わる
お客様の家の中を載せるときは、表札や家族写真、郵便物などが写り込んでいないかを確認し、掲載の了承をとってから公開します。
よくある失敗
- 事例が「写真と工事名だけ」:何に困っていて、なぜその工事にしたのかが分からず、自分の家に置き換えて考えられない
- 事例の更新が止まっている:最新の事例が数年前だと、今も営業しているのか不安にさせる
- おしゃれさを優先しすぎる:写真が大きく文字が少ないデザインは雰囲気は出るが、費用や工期、担当者などの判断材料が足りなくなる
- スタッフ紹介が施工事例とつながっていない:せっかく顔を載せても、どの工事をした人なのかが分からない
施工事例とホームページ制作でよくある質問
施工事例はどれくらいの数が必要ですか?
決まった数はありません。数が少ないうちは、1件ごとの内容を厚くするほうが効果的です。工事が終わるたびに1件ずつ追加し、受けたい工事の種類ごとに事例がそろっていく状態を目指します。
費用を載せると、他社に安くされませんか?
その心配はあります。ただ、お客様は費用が分からないことを一番不安に感じています。ぴったりの金額ではなく、費用帯と「何が含まれているか」を書けば、価格だけでなく内容で比べてもらいやすくなります。
今のホームページに施工事例の仕組みだけ追加できますか?
WordPressで作られているホームページなら、多くの場合、施工事例とスタッフの仕組みを後から追加できます。ほかの仕組みで作られている場合は、今の管理画面で何ができるかを確認してから方法を決めます。
まとめ
- 選ばれる会社のホームページには、顔と名前、資格、実績が載っていて、施工事例が多い
- 施工事例には、地域、工事内容、工期、費用帯、ビフォー・アフター、ご相談内容、担当者を入れる
- 「この工事は私が担当しました」と担当者の顔・名前・資格を添えると、写真の向こうにいる人が見える
- WordPressでは、スタッフを1回登録し、施工事例ごとに担当者を選ぶだけで表示される仕組みにすると更新が続く
エアライフでは、施工事例とスタッフをつなげる仕組みを含めた、工務店・リフォーム会社のホームページ制作を行っています。今あるホームページへの施工事例の仕組みの追加もご相談ください。


